私の作品解説(10) bar-code veil

2007.02.28

今回から、プロダクトデザインの作品解説を連載いたします。

この作品は2003年度の「かわさき産業デザインコンペ」にて
優秀賞一席を獲得した作品です。


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私の尊敬するデザイナーであり、このコンペの審査員であった
深澤直人氏から最優秀賞に推薦されたものです。


結果的には優秀賞でしたが、私には深澤直人さんに推薦された
ことが、大賞を獲ったに値する程うれしく、思い出深い作品です。


この作品は時代の先端の素材を用いることで、新しい照明器具
の在り方を考えました。


この作品を含めまして、ソーラーセルを用いたデザインは複数に
のぼり、この後の作品でも、いくつか取り組んでおります私の
デザイン開発の対象でありますので、今後追って解説いたします。


私たちは、自然光の差し込む明るい生活空間を志向しますが、
直射日光は「shade」(=日除けルーバー)などの遮光器具で
「遮光」或いは「調光」して生活しています。


この「窓」から室内にもたらされるべき太陽光(エネルギー)を、
多結晶ソーラーセルで発電し、充電されたエネルギーを、夜間照明
として転換することを意図し、「shade」型の自己発電・照明器具を
提案しました。


システムは、外部側に「多結晶ソーラーセル」を、内部側に
「EL(エレクトロ・ルミネッセンス)」を一体化したルーバーが、
昼は太陽光を受けて「発電」し、夜は「発光」するというシンプル
な構造です。


夜間の照明器具としては、「shade」のルーバーの向きを変えて
「遮光」するという私たちの日常の習慣化した行為が、照明器具
の「調光」の機能として置き換えられます。


また、夜間も窓から「採光(=人工照明)」出来ることは、生活空間
の在り方に新しい感覚をもたらすことになるかもしれません。




長谷川聡

注:
EL(エレクトロ・ルミネッセンス):電気を通すと光るという意味で、
携帯電話の画面などに使われる発光する膜状のディスプレー。

ソーラーセル:光起電力のことで、太陽電池とも呼ばれます。


次回の「私の作品解説」phenomenal veilです。

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